何故だか判らないが、あさま山荘及び山岳ベース
事件のことを知りたくなって、三部作?の書籍を
購入した。

・・・

まず、手に持った瞬間・・重いと思った。

成田抗争、東大紛争、山岳ベース、あさま山荘
事件などは、俺が生まれる前の「事件」であり
昭和という激動の時代に起きた事件程度の認識。

だから、左翼とは?赤軍派?ってナンだろうと
いつも不思議に思っていた。

確か、1972年、長野県軽井沢の山荘に
連合赤軍の残党が立てこもったことは
過去の映像、書籍等で知っていたが、あの
「突入せよ!」の映画を見ても、制圧側の
葛藤とか、苦悩は伝わってきても、犯人側の
ことは全く判らない。

単なるテロリストどまり。

確かに、テロリストにしか「映像」を見ても
思わないし、長時間の篭城戦の末に逮捕される
映像を見ても、怖い、凶悪だとしか思わない。

でも・・。

自分が生まれる前に起きた事件のことを
知りたいと思っても、既に何十年も前のことで
下手をすれば、歴史ものになり始めている
今の時代。年配の人に尋ねても、「昔のことだ」
としか答えが帰って来ないし、それでは理解も
あったものじゃないw。

何十年も前、俺の住んでいる地域を目指して
彼らは群馬から軽井沢へ。

ぱっと見ても、難解な言葉ばかり、凡人には
理解しにくい。
理解しにくいけど、触れてみたい。
そんなことを思って、買ってみた。

ああ、そういえば、文中に「暴力装置」
という表現が出てきた。

なんだろうって思って、ぐぐってみたら
大昔の学者が提唱した言葉とか、読んでみて
何が言いたいのか分かったけど、あながち
間違えているとも思わなかった。

むしろ、捉え方としては、正しいと思った。
だけど、何も国会の場で「発言する」ものでも
あるまい。また、其の発言に対して、過剰反応
するのもどうかと・・。

なんだかねーって感じ。

まだ、そんなに読んでいないけど、理論派の
指導者が不在とはいえ、狂気の集団に変貌して
行く過程がよく判る。

いずれにせよ、理想とか、希望だけで革命が
成し遂げられえると思っていた「学生」の
生き様をみていると、当時はいろいろなことが
あったんだなと思った。そう、今に時代とは
違う時代のウネリ。なんだか複雑な気分に
させられる書籍だなと思った。




コメント

マサムネ
2010年11月21日1:51

結果がどうであれ学生が若いものが世の中を変えようと動かない国は滅ぶ気がします。

現状でいいということはまずないと思うからです。

板カカオ。
2010年11月22日21:30

マサムネさん、コメント有難うございます。

そうですね。当時の国内の情勢とか、雰囲気などは
過去の映像とか、書籍等でしか知る術はないですし
そんな時代もあったんだなと思っています。

そして、(当時)構成されつつあった不条理な
世の中のシステムに対して、自分たちが何をすべき
なんかと考え、行動に出ようとするときに世を忍び
真人間の振りをして、内側から破壊する道を選んだもの
己の信じる道を「権力への反抗」として、テロリストの
道へ落ちていった人たち・・・。

選んだ道、手段が異なっても、根っこは同じ。

世の中を変えるってのは、妄信的に突き進んでも
世の人々が何を望んで、求めているのかとか
理解していないと、結局、誰からも賛同を得られず
一過性の花火のように、激しく燃え尽きてることで
変わっていくことなのかなと。

日米安保にしても、激動する国際情勢のなかで
わが国がなすべきこと、出来ること、出来ないこと。

そんなことは、日米安保抗争当時、誰も理解なんて
無理ですよね。
あの、尖閣諸島で日中間の外交問題に発展するまでは
・・・。

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